災害は突然やってくるもの。自然災害のニュースが聞こえるたびに、家庭での防災や災害への備えについて、見直しているという方も少なくないですよね。では、オフィスでの防災はいかがでしょうか?
今回はビーコン会社が考える、オフィスでの防災について解説していきます。
対策していますか? 家庭で行うべき防災・災害への備え
まずはより身近な家庭での防災について確認することで、防災全般についておさらいしていきましょう。
家庭での防災は大きく分けて下記の5つあるとされていますが、みなさんはどれぐらい対策できていますか?
- 家具や家電の置き方・固定
- 飲料・食料などの備蓄
- 非常用持ち出しバッグの準備
- 避難場所や避難経路の確認
- 家族同士の安否確認
家具や家電の置き方・固定
大地震が発生した際に家具や家電が倒れてこないように、壁に固定して対策しておくことが大切です。また、寝室や子ども部屋にはできるだけ家具を置かないということも、事前にできる安全対策のひとつです。
飲料・食料などの備蓄
災害時には、電気やガス、水道などのライフラインが停止してしまうことがあります。そのための備えとして、飲料水や非常食など、3日分を備えておくことが推奨されています。(大規模災害発生時では1週間分が望ましいとされています)
非常用持ち出しバッグの準備
自宅が被災した場合、避難生活を送ることも想定されます。その際に必要なものを持ち出せるようにあらかじめ準備しておくことが大切です。必要なものは家族構成によって異なりますので、確認して備えておきましょう。
避難場所や避難経路の確認
被災した場合に慌てないように、あらかじめ避難場所や安全な避難経路を確認し、家族で共有しておきましょう。災害の種類によって安全な場所が異なる場合もありますので、それぞれの災害に合わせた計画が必要です。
家族同士の安否確認
外出中に被災することも考えられます。別々の場所にいた場合にもお互いの安否を確認できるよう、安否確認の方法や集合場所などを事前に決めておきましょう。
参照:災害が起きる前にできること(首相官邸)
家庭とは違う? オフィスで行うべき防災・災害への備え
さて、家庭での防災を確認しましたがいかがでしたか?
オフィスに置き換えても必要な対策ばかりだったと思います。ここからはオフィスで行うべき防災について、家庭での防災と比較してみていきましょう。
- オフィス家具の固定、パソコンの転倒防止とバックアップ
- 非常用物品の準備・設置場所の周知
- 危険物の安全確認と消火器の準備
- 避難経路の確認・確保
- 社員の安否確認
- 防災の任務分担、防災教育・訓練の実施、情報収集・伝達方法の検討
- 帰宅困難者の対策検討
オフィス家具の固定、パソコンの転倒防止とバックアップ
家庭での防災でも、家具や家電の置き方や固定が大切だとお話ししました。オフィスでも同様、さらにオフィスではパソコンの安全もハード面、ソフト面の両方で考えなければなりません。パソコンが転倒しないように対策を講じるのはもちろんのこと、重要なデータを紛失しないようにバックアップをこまめにとっておきましょう。
非常用物品の準備・設置場所の周知
家庭での防災と同じように、オフィスでも非常時に必要なものを備蓄しておくことが大切です。ただし、家庭であれば自身で準備しているのでどこにあるかわかりますが、オフィスではどうでしょう? どこに備蓄してあるか、何が備蓄してあるか、社員全員が把握できているでしょうか。防災の担当者がしっかりと管理していたとしても、その担当者が非常時に必ずオフィスにいるとは限りません。家庭と同じような考え方で運用するのは難しいことがわかります。
危険物の安全確認と消火器の準備
家庭にもオフィスにも、消火器が設置されていると思いますが、設置場所を把握できていますでしょうか? また、会社によってはオフィス内で危険物を取り扱っている場合もあります。非常時に最善の対策をとれるように、消火器の設置場所や対処方法をしっかりと周知しておきましょう。
避難経路の確認・確保
オフィスでは、出口まで距離がある場合があります。また、普段エレベーターを利用している方は、階段を利用しなくてはなりません。非常階段の位置の確認をはじめ、避難経路を確認しておきましょう。
社員の安否確認
家族同士の安否確認も必要ですが、社員が無事なのか社内での安否確認も必要です。オフィスにいる全員が避難できているか、オフィス内に取り残された人はいないか、一人ひとり確認が必要です。
また、外出中に被災する場合もありますし、いまの時代はリモートワークで出社していない場合もあります。働き方が多様になった分、いざというときの対応も多様である必要があります。働き方に合わせた安否確認方法を事前に計画しておきましょう。
防災の任務分担、防災教育・訓練の実施、情報収集・伝達方法の検討
被災した際に家庭ではだれが指揮をとるか、決めていなくてもさほど問題にならないかと思いますが、会社ではそうはいきません。
仕事をしながら、いつ起こるかわからない災害に対して主体的に考えていられる方は少ないと思いますし、いざとなったときに皆がバラバラの行動をしていては危険です。そのため、会社では防災の担当者を決めておくことが大切です。
災害が起こる前の備蓄についてや、防災についての教育や訓練の実施、被災した際の情報収集や伝達方法を検討しておくこと、また実際に被災してしまった際の指揮です。
ただ、先ほどもお話ししたとおり、働き方が多様化していることで、担当者が現場にいないことも想定されます。その日現場にいる人が防災の担当者を担えるように、日々調整を行う必要があります。
帰宅困難者の対策検討
オフィスには、遠くから通勤している方も少なくありません。内閣府の防災情報では、帰宅距離20km以上の人は全員「帰宅困難」とすると定義されています。
参照:帰宅困難者に係る用語の定義について
また、帰宅困難者に対して内閣府では一斉帰宅の抑制を定義しており、東京都では72時間待機後の分散帰宅を呼びかけています。その間、社員が安全に待機できるように対応する必要があります。
参照:特集 オフィスの防災(内閣府)
ビーコンの会社が考える、災害時にも役に立つビーコンの活用方法
ここまで読んでくださった方なら、オフィス防災が一筋縄ではいかないことに気付かれているかと思います。
ビーコンを使った位置情報を活用することで、日々の生産性の向上や、業務の効率化に寄与していますが、実は災害時にもとても役立つことができるのです。
ビーコンだからできる! オフィス内の安否確認
ビーキャップでは、Beacapp Hereという屋内位置情報サービスを提供しています。このサービスでは、オフィス内のどこにだれがいるのか、ビーコンを設置している場所であればリアルタイムで把握することができます。
この機能をそのまま活かすことで、もし被災した際にも、オフィス内のどこに誰がにいるのか、避難が必要な場合にはオフィス内に取り残されてしまっている人がいないか、取り残されてしまった場合どこにいるのかなど、オフィスに出社中の社員の安否を確認することができます。
ビーコンとスマートフォンで所在地をリアルタイムで見える化:Beacapp Here
いざというときに誰でも対応できるように! 消火器や非常用物品の位置確認
いざというときに、消火器がどこにあるのかわからない。非常用物品を持ち出したいのに探さなければならない、そもそもあるのかどうかすら知らないなど、本来あってはならないことですが、日ごろから気にかけていなかったり、また非常時でパニックになってしまったりしていると、なかなか機能しないことがあります。
防災の担当者が管理できていたとしても、その担当者が被災時に不在だったり、負傷していて動けない可能性もあるため、現場にいるだれもがわかる状態にしておくことが大切です。
消火器や非常用物品などにビーコンを設置しておくと、だれもが瞬時にそれらの置き場所を確認することができます。非常時に必要なものだからこそ、だれにでも簡単に確認できるようにしておきたいですよね。
Beacapp Hereだからできる! 出社状況に応じた防災リーダーの明確化
働き方が多様化したことに合わせて、防災のあり方も多様化する必要があります。
今までも被災時に防災担当者が外出中で不在なんてことがあったかと思いますが、最近ではリモートワークのため不在というケースも発生することが想定されます。
いざという時に現場で指揮をとれる人がいないというのは、さらなる混乱を招いてしまう可能性があります。そんな状況を回避するべく、Beacapp Hereでは出社している社員の中から防災担当を任命するという機能を搭載しています。
防災リーダーの考え方と必要性
昨今のハイブリッドワークの中で、下記のような悩みが発生しています。
- 出社している人の中でだれが防災リーダーなのかわからない
- 被災した際にだれに判断を仰げばいいのかわからない
上記を解決するために、Beacapp Hereでは毎日必ずオフィス内にいる誰かが防災リーダーに任命される仕組みを導入しています。また、社員の全員が防災リーダーに任命される可能性があるため、日頃の防災意識を高めることにも寄与しています。
防災リーダーの選出方法
Beacapp Hereに登録されているフロアごとに、30分に1回防災リーダーを選出します。防災リーダーに選ばれた際には通知が届き、通知後は自分のアイコンに防災リーダーのマークが表示されるようになります。防災リーダーのマークは全員が見ることができますので、今だれが防災リーダーなのか、一目で把握することができます。
防災リーダーに選出された際の通知はオフにすることもできますが、アイコンの防災リーダーマークは表示されますので、通知をオフにしていても防災リーダーであることを確認することができます。
非常通知機能
有事の際には、防災管理者から防災リーダーに非常通知を送ることができます。非常通知を受け取った防災リーダーは、直ちにマニュアルに沿って適切な行動を行いましょう。自身や社員の安全を守るために、防災リーダーの指示にしっかり従いましょう。
オフィスでの防災をあらためて考えてみて、いかがでしたでしょうか?
Beacapp Hereを導入してくださっている企業は、ぜひ防災にも活用してください。ご不明点がありましたらご案内いたしますので、お気軽にご連絡ください。
また、屋内位置情報サービスやビーコンの導入を検討されている企業の方は、Beacapp Hereだからできる防災についても、ご検討の材料にしていただけますと幸いです!
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