• ホーム
  • >
  • Beacapp Here ブログ
  • >
  • ナースコールとスマホを連動するメリットとは?仕組み・メーカー・導入時のポイントを解説
2026/10/05

ナースコールとスマホを連動するメリットとは?仕組み・メーカー・導入時のポイントを解説

医療・介護の現場では、ナースコールへの対応やスタッフ間の連絡など、日々さまざまな場面で情報共有が必要です。こうした業務を効率化する方法の一つとして、ナースコールとスマートフォンを連携する仕組みがあります。

本記事では、ナースコールとスマートフォンを連携する仕組みやメリット、導入時に確認したいポイントを解説します。主要メーカーの特徴についても紹介しますので、導入やシステム更新を検討する際の参考にしてください。

ナースコールとスマホ連動の基本!仕組みと導入が進む背景

近年、全国の医療機関や介護施設では業務効率化に向けて、従来のPHSに代わりスマートフォンを活用する施設も増えています。まずは、ナースコールとスマホを連動させる基本的な仕組みや、今導入が進む背景を整理しましょう。

スマホ連動ナースコールとは?PHSとの違い

従来のPHSを利用したナースコール運用では、音声通話を中心とした運用も多く、システムによっては呼び出し元の詳細な情報を端末上で確認しにくい場合があります。一方、スマートフォンと連動するシステムでは、製品によって部屋番号や患者名、呼出種別などを画面上で確認できます。さらに、テキストメッセージの送信や介護記録アプリとの連携、患者のバイタル情報の確認まで1台の端末で完結します。

音声のみのPHSから多機能なスマホへ移行することで、現場の状況判断力と対応スピードが向上し、業務効率化を期待することができます。

医療・介護現場で今スマホ活用が広がる理由

現在、医療・介護現場でナースコールのスマホ連動が広がる背景には、大きな理由が2つ存在します。

1つ目は、大手通信事業者による公衆PHSサービスの終了や構内PHS設備の老朽化に伴い、代替となる通信手段を検討する施設が増えたことです。2つ目は、深刻な人手不足が続く現場における働き方改革の推進です。スマホを導入して看護・介護記録の入力作業やスタッフ間のチャット連絡を一体化することで、業務のムダを削減し、限られた人数でも質の高いケアを提供できる環境整備が強く求められているためです。

主なシステム構成と導入に必要なインフラ

ナースコールとスマートフォンを連動させるシステムは、ナースコール設備とスマートフォン端末、それらを連携するシステムやネットワークなどで構成されます。具体的な構成は製品や施設の既存設備によって異なるため、導入前に確認が必要です。

また、スマートフォンでナースコールの通知や通話を行う場合は、安定した通信環境を整えることも重要です。施設の構造や使用する機器などによって電波状況は異なるため、実際の利用場所で通信に問題がないかを確認し、必要に応じてアクセスポイントの配置などを検討しましょう。

ナースコールとスマホを連動するメリット

ナースコールとスマホの連動は、単なる連絡手段のデジタル化だけにとどまるものではありません。看護や介護現場における働き方を改善する、スマホ連動システムならではの代表的な3つのメリットを詳しく見ていきましょう。

業務効率化と現場スタッフの移動負担軽減

スマホ連動の最大のメリットは、現場スタッフの無駄な往復移動を減らし、業務効率化を実現できる点にあります。従来のシステムでは、ナースコールが鳴るたびにステーションの親機や居室まで直接駆けつけて要件を確認する必要がありました。

スマホ連動を行えば、離れた場所にいても手元の端末で即座に一次応答が可能となり、患者の要件を事前確認した上で必要な物品を持って訪室できます。これにより、移動にかかる時間と体力的負担が大幅に軽減され、ステーションに戻らず巡回業務に集中できる効率的な動線が現場に確立・定着します。

患者や入居者との迅速な対話と対応品質向上

スマートフォンを導入することで、呼び出しに対する初期応答速度が向上し、患者や入居者との直接のコミュニケーションがスムーズになります。ナースコールの呼び出し通知を受けた際、スマホ越しにハンズフリーで直接会話ができるため、患者側も「すぐに向かいます」という声を聞くことで安心できます。また、緊急性の低い要件であれば移動中に対話で解決できるケースもあり、無駄な巡回を減らせます。

結果として、本当に迅速な対応を必要とする緊急患者へ優先的に駆けつけることが可能となり、ケアの質向上に繋がります。

映像連携やセンサー連動による安全性の強化

製品によっては、見守りカメラや各種生体センサーとの高度な連携が可能なものもあります。離床センサーや転倒検知センサーが作動した際、スマホ画面にリアルタイムの映像やアラート通知が届くため、スタッフは巡回前に現場の危険状態を視覚的に把握できます。

これにより、夜間ワンオペ時間帯における転倒・転落事故などの早期把握や、必要な対応を検討する際に役立ちます。また、ドアセンサーや電子錠システムと連動させることで、認知症患者の徘徊対策や施設の施錠管理もスマホ上でスマートに行えます。

主要なナースコールメーカーの特徴と比較のポイント

スマホ連動型のナースコールを導入する際、自社に最適なシステムを選ぶには詳細なメーカー比較が欠かせません。ここでは、業界を牽引する主要メーカーの特徴や、選定において注目すべき比較ポイントを詳しく解説します。

「Vi-nurse」とスマートフォンを組み合わせて活用できるアイホン

アイホンでは、ナースコールシステム「Vi-nurse」とスマートフォンを組み合わせた運用に対応しています。ナースコールの呼び出しをスマートフォンで受けられるほか、呼出種別などの情報を画面上で確認できるため、スタッフが移動中でも状況を把握しやすくなります。

また、見守りシステムと連動し、通知や映像をスマートフォンで確認する仕組みや、介護支援ソフトとの連携にも対応しています。ナースコールへの対応だけでなく、スマートフォンを活用して施設内の情報確認や業務を効率化したい場合の選択肢となるでしょう。

※参考:アイホン株式会社「スマートフォンを活用して業務改善」

スマートフォン・PHSを活用した「ハンディナースコール」を展開するケアコム

ケアコムでは、ナースコールとスマートフォンやPHSを連動させる「ハンディナースコールシステム」を提供しています。スタッフがナースステーションから離れている場合でも、携帯端末でナースコールの呼び出しを受け、対応できる仕組みです。

また、ケアコムではナースコールを中心に、生体情報モニタや離床センサー、見守りシステムなどと連携する製品・仕組みも展開しています。導入を検討する際は、現在利用しているナースコールや端末、周辺システムとの連携可否を確認し、自施設の運用に合った構成を検討するとよいでしょう。

※参考:※参考:株式会社ケアコム「ハンディナースコールシステム(スマートフォン・PHS連動)」

現場のニーズに合わせて比較すべきメーカー選定

スマホ連動ナースコールを選定する際は、自施設の規模や既存インフラ、現場の課題に合致しているかを多角的に比較検討することが重要です。チェックすべき主なポイントは、既存の電子カルテや介護記録システムとの連携実績、端末操作性のわかりやすさ、そして導入後の保守・サポート体制の充実度です。また、オンプレミス型かクラウド型かによって初期費用や維持コストが大きく異なるため、将来の拡張性や予算計画に見合ったシステムを選択する必要があります。

複数メーカーから事前に見積もりやデモ機を取り寄せて比較しましょう。

スマホ連動システムを導入・運用する際の注意点

スマホ連動システムは非常に利便性が高い一方で、実際の導入や運用の方法を誤ると現場に大きな混乱を招く恐れがあります。導入後に後悔しないために、事前に必ず対策しておくべき重要な3つの注意点を詳しく確認しましょう。

安定した利用のために通信環境を確認する

スマートフォンとナースコールを連動する際は、施設内の通信環境を事前に確認することが大切です。Wi-Fiを利用するシステムでは、通信環境が不安定な場所があると、通知や通話に影響する可能性があります。

特に病院や介護施設では、建物の構造や設備、利用する場所などによって電波状況が異なります。そのため、導入するシステムの要件を確認したうえで、必要に応じて施設内の電波状況を調査し、アクセスポイントの配置などを検討しましょう。導入後も実際の利用状況を確認しながら、安定して運用できる環境を整えることが重要です。

端末の紛失防止や個人情報のセキュリティ対策

スマートフォン端末には患者や入居者の氏名・病歴・介護記録などの重要な機密情報が表示されるため、厳格なセキュリティ対策が必須です。万が一の端末紛失や盗難に備え、MDM(モバイル端末管理システム)を導入して遠隔ロックやデータ消去を行える体制を整える必要があります。

また、個人所有端末の持ち込み制限や、カメラ機能の使用ルール、パスコード設定の義務化など、ハード面と運用ルールの両面から情報漏洩リスクを遮断するガイドラインを策定し、全スタッフへ周知徹底することが安全なシステム運用において強く求められます。

現場スタッフへの丁寧な研修と段階的な移行

システム導入を確実に成功させるためには、実際に使用する現場スタッフへの丁寧な事前研修と、段階的な移行プロセスの設計が欠かせません。IT機器の操作に不慣れな職員がいる場合、いきなり全業務をスマホへ切り替えると現場が大きく混乱し、呼び出しへの対応漏れが生じるリスクがあります。

導入初期は従来のPHSやナースコール子機との併用期間を設け、基本的な応答操作から徐々に慣れさせていく運用が推奨されます。また、分かりやすい運用マニュアルを作成してスタッフ間の運用ルールを統一し、定期的な運用改善を図りましょう。

まとめ

ナースコールとスマートフォンの連動システムは、スタッフの移動負担を軽減し、迅速かつ安全なケアを実現するために、有効な手段の一つです。アイホンやケアコムをはじめとする各メーカーの機能特性を詳細に比較し、自施設のインフラや運用体制に最も適したシステムを選ぶことが成功への鍵となります。

今回の解説記事を参考に、現場の業務効率化とケア品質向上を同時に叶えるスマホ連動の導入をぜひ前向きに検討してみましょう。


▶︎株式会社ビーキャップ
https://jp.beacapp-here.com/corporate/

▶︎Beacapp Here|ホームページ
https://jp.beacapp-here.com/

▶︎Beacapp Here|Facebook
https://www.facebook.com/BeacappHERE/

▶︎Beacapp Here|Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCSJTdr2PlEQ_L9VLshmx2gg

▶︎Beacapp Here|note
https://note.com/beacapp_here