2026/04/23

オフィス移転でやることリスト|準備から引っ越し後までの手順と進め方

オフィス移転は、企業にとって大きな転換点となる一方で、「やることが多すぎて何から手をつければいいかわからない」と感じやすい業務でもあります。特に、初めて移転を担当する場合は、検討事項や関係者調整、スケジュール管理などに追われ、抜け漏れが起きやすくなります。

本記事では、オフィス移転で必要となる「やること」を整理し、基本的な手順や進め方を時系列でわかりやすく解説します。準備から引っ越し後までを見通せる内容になっていますので、ぜひチェックリストとしてご活用ください。

オフィス移転で「やることが多い」と感じる理由

オフィス移転は、業務を止めずに進める必要があることに加え、判断や調整が同時多発的に発生するため、「想像以上に大変だった」と感じる担当者は少なくありません。なぜオフィス移転はここまで複雑になりやすいのか、その背景を整理します。

関係者が多く、決めることが一気に押し寄せる

オフィス移転では、総務やファシリティ担当だけでなく、経営層、情報システム部門、各部署の責任者、外部の不動産会社や施工会社など、多くの関係者が関わります。

それぞれの立場で重視するポイントが異なるため、意見をすり合わせながら意思決定を行う必要があります。レイアウトや座席数、設備仕様、予算配分など、短期間で判断しなければならない事項が一気に増えることが、「やることが多い」と感じる大きな要因です。

やることの全体像が見えないまま進みがち

移転業務は頻繁に経験するものではないため、最初から全体像を把握するのが難しいのが実情です。

「とりあえず業者選定から」「まずは引っ越し準備を進めよう」と部分的に着手してしまい、後から必要な作業に気づくケースも少なくありません。全体の流れを把握しないまま進めてしまうことで、結果的に手戻りや追加対応が発生し、負担が増えてしまいます。

スケジュール遅延=業務影響が大きい

オフィス移転は、期限を延ばすことが難しいプロジェクトです。契約期間や工期、引っ越し日が決まっているため、スケジュールが遅れると業務に直接影響が出てしまいます。

特に、IT環境の構築や各種手続きが間に合わないと、移転後すぐに業務が再開できないリスクもあります。この「失敗できないプレッシャー」も、担当者の負担を大きくしている要因といえるでしょう。

【全体像】オフィス移転の基本スケジュールと流れ

オフィス移転をスムーズに進めるためには、まず全体の流れを把握することが重要です。ここでは、一般的なオフィス移転のスケジュールと考え方を整理します。

オフィス移転は大きく「5つのフェーズ」に分かれる

オフィス移転は、以下の5つのフェーズに分けて考えると整理しやすくなります。

  • 計画フェーズ(目的・条件整理)
  • 設計フェーズ(レイアウト・設備検討)
  • 準備フェーズ(契約・手配・各種申請)
  • 引っ越しフェーズ(移転作業)
  • 移転後フェーズ(運用・改善)

それぞれのフェーズでやるべきことを把握しておくことで、抜け漏れを防ぎやすくなります。

移転完了=ゴールではない点に注意

オフィス移転というと、「引っ越しが終われば完了」と考えがちですが、実際には移転後の運用が非常に重要です。新しいオフィスでの働き方が定着しなければ、移転の目的を十分に果たせない可能性もあります。

移転後のルール整備や改善までを含めて、移転プロジェクトと捉えることが大切です。

担当者が最初にやるべきこととは?

最初に行うべきなのは、「なぜ移転するのか」「移転によって何を改善したいのか」を明確にすることです。目的が曖昧なまま進めると、判断基準がぶれてしまい、結果として満足度の低い移転になりかねません。

目的・条件・制約を整理し、関係者と共有することが、スムーズな進行につながります。

【保存版】オフィス移転でやることリスト(フェーズ別)

ここからは、フェーズごとに「やること」を整理します。チェックリストとして活用できるよう、ポイントを絞ってご紹介します。

計画・設計フェーズでやること

このフェーズでは、移転の方向性を決めることが主な目的です。

  • 移転目的・コンセプトの整理
  • 予算・スケジュールの設定
  • 現オフィスの課題洗い出し
  • 新オフィスのレイアウト・座席数検討
  • IT・設備要件の整理

ここでの検討が、その後の工程すべてに影響します。

準備・引っ越しフェーズでやること

実務的な対応が一気に増えるフェーズです。

  • 各種契約・解約手続き
  • 工事・引っ越し業者の手配
  • 社内外への移転案内
  • 備品・書類の整理
  • ネットワーク・システム移設準備

スケジュール管理と進捗確認が特に重要になります。

移転後・運用フェーズでやること

移転後のフォローも欠かせません。

  • 新オフィスの利用ルール整備
  • 社員への周知・定着支援
  • 実際の使われ方の確認
  • 課題の洗い出しと改善

運用フェーズを意識することで、移転効果を最大化できます。

オフィス移転でよくある失敗とその防ぎ方

オフィス移転では、事前に準備を進めていたつもりでも、実際に移転してから「想定していなかった問題」が表面化するケースが少なくありません。

ここでは、多くの企業で起こりがちな失敗例と、その防ぎ方を整理します。あらかじめ知っておくことで、移転後の混乱を最小限に抑えることができます。

IT・ネットワーク関連は特にトラブルが起きやすい

オフィス移転で最も影響が大きい失敗のひとつが、IT・ネットワーク関連のトラブルです。ネットワーク回線の開通が間に合わない、Wi-Fiが不安定で業務に支障が出る、会議室のオンライン会議設備が使えないなど、移転直後に業務が止まってしまうケースも珍しくありません。

このようなトラブルは、「引っ越し作業」と「IT環境構築」を別物として考えてしまうことで起こりがちですが、防ぐためには、早い段階から情報システム部門や外部ベンダーと連携し、余裕を持ったスケジュールで検討・テストを行うことが重要です。特に、移転前に一部環境を仮設置して検証しておくと、リスクを減らすことができます。

備品・書類の整理が間に合わないケース

「とりあえず全部新オフィスに持っていこう」と考えた結果、不要な備品や書類まで移動してしまい、移転後に収納不足や管理の煩雑さに悩まされるケースもよく見られます。引っ越し直前になって整理を始めると、時間が足りず、判断が雑になってしまうことも少なくありません。

この失敗を防ぐには、移転を“整理のチャンス”と捉え、早めに持ち物の棚卸しを行うことがポイントです。不要なものを処分し、本当に必要なものだけを新オフィスに持ち込むことで、移転作業の負担軽減だけでなく、移転後のオフィス環境も整えやすくなります。

「誰がどこで働くか」が曖昧なまま移転してしまう

移転後に「席が足りない」「逆に使われていないエリアがある」といった問題が起きる背景には、働き方の整理不足があります。特に、フリーアドレスやハイブリッドワークを取り入れている場合、想定と実際の出社状況にズレが生じやすくなります。

このような失敗を防ぐためには、移転前に「誰が・どのくらい・どんな場所を使うのか」を具体的に想定しておくことが重要です。また、移転後も一度決めたレイアウトやルールを固定せず、実際の使われ方を見ながら柔軟に見直していく姿勢が、長期的に使いやすいオフィスづくりにつながります。

オフィス移転を成功させるためのツール活用という選択肢

オフィス移転では、事前準備や引っ越し作業に目が向きがちですが、実は「移転後にどう運用していくか」が成功を左右します。移転直後は一見うまく回っているように見えても、時間が経つにつれて小さな不便やムダが積み重なり、「結局、前のオフィスと変わらない」と感じてしまうケースも少なくありません。

こうした課題に対して、近年はツールを活用してオフィスの使われ方を把握・改善する動きが広がっています。

移転後によくある失敗パターン

オフィス移転後によく聞かれる声として、次のようなものがあります。

  • 出社人数に対して座席が足りない、または余っている
  • 会議室や特定のスペースだけが常に混雑している
  • 「誰が出社しているのか」が把握しづらく、声をかけにくい
  • 実際の利用状況がわからず、改善の判断が感覚頼りになっている

これらの問題は、オフィス設計そのものが悪いというよりも、「実際の使われ方が見えていない」ことが原因で起こるケースが多いのが特徴です。

在席状況・スペース利用を「見える化」するメリット

在席状況やスペースの稼働状況を可視化することで、オフィス運用は大きく変わります。可視化することで、例えば、「思っていたより出社率が低い曜日がある」「会議室が足りないのではなく、使われ方に偏りがある」といった気づきを得ることができます。

こうしたデータがあれば、

  • レイアウト変更
  • ルールの見直し
  • スペース用途の再設計

といった改善を、感覚ではなく根拠を持って進めることが可能になります。

移転後のオフィスを“作って終わり”にせず、使いながら最適化していくためには、見える化の視点が欠かせません。

Beacapp Hereでできること

Beacapp Hereは、在席状況やスペースの稼働状況を可視化し、定量的に把握できるようにすることで、オフィス運営の改善を支援するサービスです。「誰がどこにいるか」「どのエリアがどのくらい使われているか」といった情報をもとに、オフィス環境が社員の利用実態と合っているかを確認できます。

移転後に感じやすい「席が足りない気がする」「スペースがうまく使われていない気がする」といった違和感や社員からの不満を、データとして捉えられる点が特長です。オフィス移転をきっかけに、より働きやすい環境づくりを継続していきたい企業にとって、有効な選択肢のひとつといえるでしょう。

まとめ

オフィス移転は、準備や引っ越し作業だけでなく、移転後にどのようにオフィスを使っていくかまで考えることで、はじめて意味のある取り組みになります。やることを事前に整理し、全体像を把握しておくことで、移転業務の負担やトラブルを減らすことができます。

また、移転後に感じるちょっとした違和感は、オフィス改善のヒントになることもあります。感覚だけで判断するのではなく、実際の使われ方を把握しながら、無理のない形で環境を見直していくことが、働きやすいオフィスづくりにつながります。


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