2025/11/06

ワークブースとは?種類別に特徴と選び方を紹介

働き方の多様化とともに、従来の固定席型オフィスでは対応しきれない課題が増えています。

オンライン会議の増加、個人作業の集中確保、1on1面談の増加など、オフィスには「静かに話せる・集中できる空間」が求められています。

そこで注目されているのが「ワークブース」です。本記事では、ワークブースの基礎知識から種類比較、導入メリット、選定のコツまでを詳しく解説します。

快適で生産性の高いオフィスをつくるヒントとして、ぜひ参考にしてください。

ワークブースとは?

テレワークやハイブリッドワークの浸透により、オフィスにおける「静かに集中できる空間」が重要視されるようになりました。

ワークブースとは、音や視線を遮断し、業務に集中できるよう設計された小型の個室型空間です。

1人用から複数人用まであり、主にオンライン会議・集中作業・商談などに利用されます。

なぜ今、オフィスにワークブースが必要なのか

従来のオフィスは、オープンでコミュニケーションを重視するレイアウトが主流でした。

しかし、テレワークの普及とともに「個別のWeb会議」「集中作業」「機密性の高い面談」など、パーソナルスペースの重要性が増しています。

オープンな空間だけでは解決できない“音の問題”や“視線のストレス”を緩和するため、個室型のワークブースが必要不可欠になってきました。

また、多くの企業がフリーアドレスを導入している現在、「固定の席がなくなった結果、集中できる場所もなくなった」という社員の声も多く聞かれます。

そんな中で、ワークブースは「必要なときに確保できる、集中用スペース」として非常に有効なのです。

ワークブースが注目される理由

ワークブースが注目される理由は主に以下の4つです。

  1. 集中力の向上:周囲の雑音や視線を遮断し、深い思考が可能。
  2. オンライン会議への対応:声を出しても周囲に迷惑をかけない。
  3. フリーアドレス化への適応:“どこでも働ける”オフィスづくりを支援。
  4. 省スペース・高機能:小型ながら防音性・換気性に優れた設計。

特に、Web会議を行う社員が多い企業では、会議室を常時占有してしまう課題があり、これに対するソリューションとしてワークブースが効果を発揮します。

大規模な改装をせずとも、空いているスペースに設置可能なのも魅力です。

フリーアドレスとの関係性

フリーアドレスは、固定席を持たず自由に働くスタイルとして広まりましたが、その裏で「どこでWeb会議すればいいの?」「集中できる場所がない」という課題が浮き彫りになりました。

ワークブースはこのフリーアドレスの“弱点”を補完する存在です。

社員はその日の業務内容に応じて、ワークブース・共有デスク・カフェスペースなどを使い分けることで、より柔軟かつ快適に働けるようになります。

つまり、ワークブースはフリーアドレスの“質”を高める鍵と言えるでしょう。

ワークブースの種類と特徴を比較

ワークブースには目的や設置環境に応じたさまざまなタイプが存在します。

ここでは代表的な3種類を紹介し、それぞれの特徴と適した活用方法を解説します。

オープン型ワークブース:気軽に使える開放的スペース

オープン型は、パーテーションや背面パネルで囲う程度の半個室スタイルで、導入コストも低く、通気性も良好です。防音性は高くありませんが、軽く集中したい時や、ちょっとした通話には最適です。

リフレッシュスペースやフリーエリアに設置することで、気軽に活用できる空間を提供します。

特徴:

・設置が簡単でレイアウト変更も容易
・防音性は低めだが、コストパフォーマンスが高い
・軽作業・雑談・ちょっとした会話向き

セミクローズ型ワークブース:集中と開放のバランス

セミクローズ型は、天井がないものの、壁で三方を囲んだ構造で、集中しやすさと通気性のバランスに優れた設計です。

プライバシーは確保しつつも、圧迫感はないため、多くのオフィスで採用されています。Web会議や面談にも使える万能型です。

特徴:

・天井がなく、音はある程度漏れるが通気性抜群
・集中しやすく、心理的な安心感もある
・設置スペースやコストを抑えながら個室性を確保

完全個室型ワークブース:防音・プライバシー重視の高機能モデル

完全個室型は、天井・壁・扉で密閉された空間を構成し、高い防音性と集中環境を実現するブースです。

冷暖房・換気・照明・電源なども完備しており、長時間のWeb会議や業務にも対応可能。

電話対応、1on1面談、セキュリティ性の高い作業に適しています。

特徴:

・高い防音性とプライバシー確保
・空調・換気設備などの付加価値が高い
・導入コストとスペースは大きいが用途の幅が広い

ワークブース導入のメリットと注意点

ワークブースはただの「個室」ではなく、業務の質を高め、社員満足度向上にも寄与する重要なファシリティです。

ここではその利点と注意点を整理します。

集中力と生産性の向上

雑音や人の動きが多いオープンオフィスでは、集中力を維持することが困難です。ワークブースにより、集中して資料作成やアイデア出しができる環境が整えば、社員一人ひとりのパフォーマンスが格段に向上します。

また、他人の視線が遮られることで心理的にも落ち着きが得られ、自律的な仕事がしやすくなります。結果として業務効率の向上だけでなく、社員のエンゲージメントや満足度にもつながります。

オンライン会議や1on1への最適化

近年の業務ではZoomやTeamsを使ったオンライン会議が日常化しています。

会議中の話し声が周囲に漏れないようにするには、専用の個室スペースが必要不可欠です。

ワークブースは1人用の防音空間として理想的で、1on1やメンタルケア面談など、センシティブな内容も安心して話せる環境が整います。

会議室を常時使う必要がなくなり、オフィス内のスペース効率化にも寄与します。

導入時の課題と失敗しないためのポイント

一方で、ワークブース導入にはいくつかの注意点もあります。

・換気・空調の確保:特に完全個室型は空気がこもりやすいため、換気ファン付きがおすすめ。
・防音性能の見極め:用途に応じて必要な遮音レベルを確認する。
・利用ルールの整備:時間制限・予約管理・衛生管理など、ガイドラインが必要。
・設置場所の検討:動線を妨げず、適度なアクセス性が重要。

これらの要素を事前に検討し、社内ニーズに即したモデルを選ぶことが失敗を避けるカギとなります。

ワークブースの選び方と活用アイデア

単に導入するだけではなく、利用シーンに応じて設置・運用することが重要です。

ここでは選び方のポイントや、運用の工夫について紹介します。

目的別の選び方:集中・会議・リフレッシュ

導入前に「何のために使うか」を明確にすることが最も重要です。

・集中作業用:遮音性と個人空間の確保がカギ。セミクローズ型がおすすめ。
・Web会議用:完全個室型で防音・通話・カメラ映りのバランスが重要。
・休憩・仮眠用:心地よい空間演出が重視される。照明や椅子の質にもこだわるべき。

目的が明確であれば、余計な設備を省けてコストも抑えられます。

設置場所とレイアウト設計のコツ

設置場所の選定は、実は非常に重要です。

目立ちすぎず、でもアクセスしやすい場所が理想。

例えば:

・受付近くや通路沿いは避ける(騒音のリスク)
・執務エリアから近い中間スペースがベスト
・使用頻度が高い部署の近くに配置

また、音漏れ対策として、ワークブースの周囲に吸音材を配置するなどの工夫も有効です。

利用データを活かした最適運用(Beacapp Here活用例)

ワークブースの「使われ方」を見える化することで、運用の最適化が図れます。
たとえば、「Beacapp Here」を活用すれば以下が可能です:

・利用率の可視化:エリアごとの利用頻度や滞在時間の計測
・混雑の平準化:利用時間帯の偏りを分析し、適正配置へ
・設置効果の検証:新設ブースの利用前後を比較し、ROIを評価

このようにデータを基にPDCAを回すことで、ワークブースの価値を最大化できます。

まとめ

ワークブースは、現代のオフィスに不可欠な「集中できる空間」として、テレワーク・フリーアドレス・Web会議など多様な働き方を支えるソリューションです。

オープン型・セミクローズ型・完全個室型といった種類の特性を理解し、導入目的に合ったブースを選定することで、生産性と快適性を両立したオフィスづくりが可能になります。

また、Beacapp Hereなどの位置情報ソリューションを活用することで、単なる設置ではなく「活用されるブース」へと昇華させることができます。

これからの働き方に柔軟に対応するためにも、ワークブースの導入は、企業の競争力を高める重要な施策のひとつと言えるでしょう。


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