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2025/12/23

オフィスカーペットはどう選ぶ?デザイン性・機能性・張り替えのタイミングまでまとめて解説

オフィスづくりを考えるうえで、「カーペット」はつい後回しにされがちなものの一つです。しかし実は、カーペットはオフィスの印象だけでなく、働きやすさや集中しやすさにも大きく関わる重要な要素です。

本記事では、オフィスカーペットの役割や選び方の基本を整理しながら、デザイン性・機能性・張り替えの考え方まで、わかりやすく解説していきます。

Contents

オフィスカーペットが空間づくりに与える影響とは

オフィスカーペットは、空間の印象づくりだけでなく、働きやすさや集中しやすさにも影響する重要な存在です。ここでは、心理的な効果や種類ごとの違い、デザインの考え方など、基本的なポイントを整理してご紹介します。

見た目だけじゃない!カーペットが与える心理的・機能的効果

オフィスの印象は、床材ひとつで大きく変わります。

色や素材の違いが空間全体の雰囲気に影響し、そこで働く人の心理にも少なからず作用します。明るい色合いは開放感を与え、落ち着いた色調は集中しやすい環境をつくります。また、カーペットには歩行音や話し声を吸収する効果があり、音の反響を抑えることで会話や打ち合わせもスムーズになります。

視覚的にも聴覚的にも、カーペットは快適な職場づくりを支える大切な存在です。

ロールカーペットとタイルカーペットの違いを整理

オフィスで使用されるカーペットには、大きく分けて「ロールカーペット」と「タイルカーペット」の2種類があります。

ロールタイプは一体感のある仕上がりで、高級感や静音性を重視する空間に適しています。一方、タイルタイプは50cm四方ほどのパネル状で、部分的な張り替えやデザインの自由度が高く、一般的なオフィスではこちらが主流です。それぞれの特性を理解し、空間の用途やメンテナンス性を踏まえて選ぶことが大切です。

デザインの考え方|色・柄・素材で空間の印象が変わる

カーペットは、床を覆う面積が大きいため、空間全体の印象を決定づける重要な要素です。

色のトーンや柄の有無によって、空間の明るさ・広さ・落ち着きといった印象が変わります。例えば、明るいベージュやグレーは開放的な印象に、濃いネイビーやチャコールは集中を促す雰囲気を演出します。柄のあるカーペットは、ゾーニングや動線の明示にも活用できます。

機能面だけでなく、空間演出の観点でもデザイン性は重要です。

オフィスの働き方とカーペットの“使われ方”

オフィスの働き方が多様化する中で、カーペットの使われ方にも変化が生まれています。

特にフリーアドレスでは歩行量が多くなるため、動線上の摩耗が進みやすくなります。固定席エリアでは椅子のキャスターによる劣化が発生しやすく、会議室やリフレッシュスペースでは出入りの多さによる汚れが目立ちやすくなります。

最近では、よく使われる場所や動線をデータで把握し、素材やレイアウトの検討に生かす企業も増えています。

オフィスカーペットの種類と特徴をわかりやすく整理

オフィスに使われるカーペットには、素材や構造、機能などさまざまな違いがあります。それぞれの特徴を知っておくことで、用途やスペースに合った最適なカーペットを選ぶことができます。

ここでは、代表的な種類とその選び方について整理します。

素材別のメリット・デメリットを解説

カーペットの素材には、ナイロン・ポリプロピレン・ウールなどがあり、それぞれに特徴があります。

ナイロンは耐久性と防汚性に優れており、最も一般的に使われている素材です。ポリプロピレンはコストを抑えたい場合に適しており、水や湿気にも強い特性があります。ウールは高級感があり調湿作用も期待できますが、価格が高めでメンテナンスには注意が必要です。

素材の違いは、使用する場所や求める性能に応じて選ぶことが重要です。

パイルの違いで変わる踏み心地と見た目

カーペットの“パイル”とは、表面の毛足部分を指します。

ループパイルは毛足が輪になっている構造で、耐久性に優れ、歩行量の多いオフィス空間に適しています。カットパイルは毛足の先がカットされていて、踏み心地がやわらかく、落ち着きのある印象を与えます。また、ループとカットを組み合わせたパターンもあり、デザイン性と機能性の両立が可能です。

用途や空間の雰囲気に合わせて、適したパイルを選びましょう。

機能性(防音・防汚・防炎・抗菌など)をどう選ぶ?

オフィスカーペットには、さまざまな機能が付加されています。

たとえば、防音機能は打ち合わせや電話の声を聞き取りやすくし、防汚機能はシミやほこりの付着を軽減します。また、防炎性能は万が一の火災時の延焼を防ぎ、抗菌加工は衛生面が気になる場所に有効です。こうした機能は、カーペットごとに異なるため、どのスペースに何を求めるのかを明確にしておくと選びやすくなります。

スペース別に見る最適なカーペットの選び方

オフィス内の各エリアには、それぞれ適したカーペットがあります。

たとえば、受付やエントランスでは第一印象を左右するため、デザイン性や高級感のある素材が選ばれます。執務スペースでは、耐久性や歩きやすさが重視されるため、ループパイルやナイロン素材が多く使われます。会議室は音が響きやすいため、防音性のあるものが望ましいです。リフレッシュエリアには、明るくやわらかな印象のカーペットが適しています。

カーペットの清掃・クリーニング方法と張り替え判断

カーペットは日々の使用によって、徐々に汚れや劣化が進んでいきます。快適なオフィス環境を保つためには、定期的な清掃や適切なタイミングでの張り替えが欠かせません。

ここでは、基本的なメンテナンスの方法と、張り替えの判断ポイントについてご紹介します。

日常の掃除でできること|汚れを防ぐ工夫

日常的な清掃でできる範囲を把握しておくことは、カーペットを長持ちさせるうえで非常に重要です。

基本となるのは、定期的な掃除機がけによるホコリやゴミの除去です。毛足の奥に入り込んだ汚れを取り除くには、ブラッシング機能のある掃除機を使うと効果的です。また、入口に泥落としマットを設置したり、靴の汚れを拭き取る習慣を促したりといった対策も、カーペットの汚れを防ぐうえで有効です。

プロのクリーニングが必要になる汚れやタイミング

コーヒーやインクのシミ、油汚れ、臭いなど、通常の清掃では取り除けない汚れが発生した場合は、プロによるクリーニングが必要です。

また、見た目にはあまり汚れていなくても、細菌やダニなどが蓄積している可能性もあるため、年に1〜2回程度は専門業者に依頼するのがおすすめです。清掃頻度や汚れの種類に応じて、スチーム洗浄やシャンプークリーニングなど、適切な方法を選ぶと効果的です。

張り替えの目安|劣化サインを見逃さないために

カーペットの張り替えが必要となるタイミングは、見た目や使用感に現れることが多いです。毛足がつぶれて弾力がなくなっていたり、部分的に色あせていたりする場合は、劣化が進んでいるサインといえます。また、摩耗が進むことで、つまずきや滑りやすさといった安全面のリスクも高まります。

歩行量の多い動線や、椅子の移動が多いエリアなどは、特に早めのチェックと対応が求められます。

部分張り替えと全面張り替え、どちらを選ぶ?

カーペットの張り替えには、「部分張り替え」と「全面張り替え」の2つの方法があります。

タイルカーペットの場合は、汚れや劣化が目立つ箇所だけを交換できるため、コストや作業負担を抑えられます。一方で、ロールカーペットは一体化しているため、基本的には全面張り替えが前提となります。劣化の範囲や予算、見た目のバランスを踏まえて、どちらの方法が適しているかを判断することが大切です。

失敗しないオフィスカーペット選定のポイント

見た目や価格だけで選んでしまい、後から「使いにくい」「汚れが目立つ」と感じてしまうケースは少なくありません。ここでは、実際によくある失敗例をもとに、オフィスカーペット選びで押さえておきたいポイントを整理します。

よくある失敗① 色・柄を優先しすぎる

カーペットの色や柄を“おしゃれさ”だけで選んでしまうと、実用性の面で後悔することがあります。

たとえば、明るすぎる色は汚れが目立ちやすく、暗すぎる色は空間全体を重く見せてしまう可能性があります。また、複雑な柄を選ぶと空間がごちゃついて見えることもあるため、デザイン性とバランスを取りながら選ぶことが大切です。

特に多くの人が出入りするエリアでは、汚れの目立ちにくさも重視しましょう。

よくある失敗② 耐久性を見誤る

見た目や価格を優先しすぎて、耐久性の低い素材を選んでしまうと、短期間での劣化や張り替えが必要になることがあります。特に人の行き来が多い通路や執務スペースでは、摩耗に強い素材や構造を選ぶことが重要です。

パイルの高さや密度、素材の特性を事前に確認し、実際の使用環境に合ったカーペットを選ぶことで、長く快適に使い続けることができます。

よくある失敗③ 清掃・メンテナンスを想定していない

カーペットは使い続けるうちに必ず汚れや劣化が生じますが、メンテナンス性を考慮せずに選ぶと、管理の手間やコストがかさんでしまいます。素材によっては汚れが落ちにくいものや、特定の洗剤しか使えないものもあるため、日常清掃のしやすさやプロクリーニングの対応可否を事前に確認することが大切です。

定期的なメンテナンスが無理なく行える設計にすることで、美観と機能性を保ちやすくなります。

オフィスづくり全体で考えるカーペット選びの視点

カーペットは単体で選ぶものではなく、空間全体の使われ方やレイアウトとの調和も考慮する必要があります。

たとえば、会話の多いスペースには防音性、歩行量の多い動線には耐摩耗性が求められます。また、部署の増減やレイアウト変更が想定される場合には、柔軟に対応できるタイルカーペットが有効です。オフィスの現状だけでなく、将来的な運用も視野に入れて選定することが、失敗しないためのポイントです。

“働きやすさ”を支える床材選びへ|オフィス改善に役立つ視点

カーペットは単なる床材ではなく、社員が快適に働ける環境を支える重要な要素です。働き方が多様化する今、動線や用途に合わせた設計や、変化に柔軟に対応できる素材選びが求められています。

ここでは、より働きやすいオフィスを目指すための視点をご紹介します。

社員が“どこでどう働いているか”を知る重要性

カーペット選びの前に見落としがちなのが、「どこで誰が、どんな働き方をしているか」という視点です。

利用頻度が高いスペースは当然摩耗も早く、静かに集中したいエリアと、会話が多いエリアでは求められる機能も異なります。感覚では判断しづらいスペースの使われ方を把握することで、カーペットの種類や配置をより的確に選べるようになります。

日常的な観察や、ツールを活用したデータの活用も有効です。

ゾーニング×カーペットで生まれる働きやすさ

カーペットの色や素材をうまく使えば、視覚的にゾーニングを行うことができます。

たとえば、落ち着いた色のエリアは集中ゾーン、明るい色のエリアは会話や打ち合わせのしやすいスペースとして機能させることができます。また、踏み心地の違いによって、空間の用途を自然と意識させることも可能です。

カーペットを単なる“床”ではなく、“空間設計の一部”として捉えることで、働きやすさがぐっと高まります。

レイアウト変更が多い企業こそ床材選びが重要

チーム構成の変化やレイアウトの頻繁な見直しがある企業では、柔軟性のある床材選びが求められます。タイルカーペットは部分的に張り替えや再配置ができるため、レイアウト変更の多い環境に適しています。また、移転時にも再利用しやすいメリットがあり、長期的な視点で見たときのコストパフォーマンスにも優れています。

変化に強いオフィスを目指すなら、床材の「可変性」に注目することが大切です。

継続的にオフィス環境を整えるための考え方

オフィスの快適さは、カーペットを敷いた時点で終わりではありません。使われ方や社員の動きに応じて、定期的な点検や見直しを行うことが重要です。

歩行量の多い場所は汚れやすく劣化しやすいため、スペースごとの清掃頻度や張り替え時期を調整することが、快適な環境の維持につながります。カーペットを「消耗品」としてだけでなく、「働きやすさを支える道具」として捉える視点が、継続的な改善には欠かせません。

まとめ

オフィスカーペットは、空間の印象だけでなく、働きやすさや安全性にも深く関わる重要な要素です。素材や機能、デザインを適切に選ぶことで、快適で長く使える職場環境をつくることができます。

また、清掃や張り替えの計画を立てる際には、スペースごとの使われ方を意識することが大切です。見た目だけでなく、実用性と運用のしやすさを意識したカーペット選びで、より良いオフィス空間を目指してみてはいかがでしょうか。


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