コロナ禍も明け、企業のリモートワークからオフィス出社回帰が目立ってきています。企業の人事・総務担当であれば、自社の労働環境について考える機会も多いでしょう。
そこで本記事では、企業のオフィス出社率の状況について整理し、オフィス出社とリモート勤務のメリット・デメリットについて解説します。
本記事をお読みいただくことで、自社にあった出社形態を判断できるようになりますので、是非とも最後までお読みください。
オフィス出社率の状況について
一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)の調査によると、「毎日オフィスに出勤する人」は、緊急事態宣言発令中の2020年7月時点では59.9%でしたが、2022年11月時点では、70.9%まで向上していることが判明しています。
コロナを境に、オフィス出社率は大幅に大幅に向上し、人々の働き方が大幅に変化しています。
参考:ウィズコロナ時代の働く場とオフィスについての調査 | 一般社団法人 日本オフィス家具協会
出社推奨が増える背景とは?
企業が出社を推奨する背景としては、主に下記2つの理由が挙げられます。
- コミュニケーション活性化
- プライベートと仕事の線引きの明確化
oVice社が実施した「大企業社員の勤務形態に関する実態調査」の中で、大企業の社員109人に対して、「出社に意義を感じている」と答えたのは全体の75.3%となっており、7割以上が肯定的に捉えていることが判明しています。
コロナ禍でリモートワークを余儀なくされていたため、対面でのコミュニケーションができず、労働生産性が下落したり、さらにはプライベートと仕事の線引きが困難になったことから長時間労働が常態化する事案なども増えていました。
企業が出社を推奨する背景として、これらコミュニケーション課題の解決や、プライベートと仕事のメリハリをつけることを重要視した結果であると言えます。
参考:アフターコロナでの“出社回帰”に対する大企業社員の本音とは? 7割超が「出社の意義を感じる」も「ストレス増加」が約8割に | HRpro
出社回帰に伴うストレスの原因
オフィス出社を義務化する企業が増加する一方で、リモートワークとのギャップに苦しむ社員がいることも事実です。オフィス出社に伴う社員が感じるストレスの原因としては、次のようなものが挙げられます。
- 通勤時間の増加
- 食事代などの支出の増加
- プライベート時間の減少
各原因について説明していきます。
その1: 通勤時間の増加
オフィス出社が義務化されることで、社員の通勤時間が増え、業務とは別のストレスがかかるようになります。
中には、片道通勤時間が1時間以上かかる社員も存在します。日々の業務で忙しい中での朝の通勤ラッシュは身体的、精神的に苦しくなります。
通勤不要なリモートワークを経験した後に、オフィス出社が義務化されると、なおさらそのギャップに苦しむ社員が現れます。
その2: 食事代などの支出の増加
オフィス出社をするようになると、電車代や食費などの支出が増えるようになります。
電車代は会社負担となるケースが多い一方で、昼食や軽食などの食費が増えるようになります。また、職場での服装や身なりを気にして、衣服や美容関係にもお金をかけるようになり、支出が増加します。
参考:リモートワークで「増えた支出」と「減った支出」ランキング!500人への調査結果にFPが考察 | Biz Hits
その3: プライベート時間の減少
週5日のオフィス出社がルール化されると、出退勤時の移動時間や準備時間が増えることから、プライベートに使える時間が大幅に減少します。
プライベートの時間が減ると、家事・育児に注ぐ時間が減少したり、両親の介護にかける時間も減るため、プライベートの充実度が下がりやすくなります。
出社とリモートのメリット・デメリット
オフィス出社とリモートワークには、それぞれメリット・デメリットが存在します。ここでは、各メリット・デメリットについて解説していきます。
出社のメリット・デメリット
オフィス出社における、メリット・デメリットについて説明します。
メリット
オフィス出社の利点としては、次の2点が挙げられます。
- 社内のメンバー間コミュニケーションがしやすい
- 仕事とプライベートのメリハリはつきやすい
オフィス出社で、社内メンバーが集まるとコミュニケーションが活発化し、社員の安心感に繋がり、モチベーション向上も期待できます。
また、仕事はオフィス、プライベートは自宅というように空間ごとに用途を分けられることから、仕事とプライベートのメリハリがつきやすい点も魅力となります。
デメリット
オフィス出社のデメリットとしては、次の2点が挙げられます。
- 通勤に体力を取られる
- 通勤可能な範囲での就職先しか探せない
オフィス出社の場合には、通勤に体力をとられるため、社員のストレスに繋がります。都心から離れた場所に住んでいる社員の場合には、通勤時間に往復2時間以上の時間がとられてしまいます。
また、出社が前提になる会社では、通勤可能なエリアでの採用しかできず、企業の人材獲得競争には足枷となります。
リモートワークのメリット・デメリット
リモートワークにおける、メリット・デメリットについて説明します。
メリット
リモートワークのメリットとしては、次の2点が挙げられます。
- プライベートとの両立がしやすくなった
- 働く場所を選ばなくて良くなった
リモートワークでは、オフィスに出勤しなくて良いため、仕事とプライベートの両立がしやすくなります。育児や介護などの家庭事情がある場合でも、安心して働くことが可能になります。
また、セキュリティ環境さえ整っていれば、好きな場所で働くことが可能になります。場所を選ばず働けるようになると、遠方に住む優秀な人材を採用することも可能になります。
デメリット
リモートワークのデメリットとしては、次の2点が挙げられます。
- 自己管理ができないと仕事に支障が出る
- 上司や部下とのコミュニケーションの希薄化
リモートワークでは、常に一人で業務を行うため、自己管理ができない場合には、業務生産性が著しく低下します。そのため、自律心を持って業務に当たることが要求されます。
また、上司や部下とのコミュニケーションが希薄化する点も問題です。同じオフィス空間で業務を行っていないため、チームの一体感を生み出すことが難しくなります。このような状況では、不安感が募り、仕事のモチベーション低下につながることも起こり得ます。
出社管理には屋内位置情報サービスがおすすめ
オフィス出社、リモートワークのいずれにもメリット、デメリットが存在することを説明しました。このことから現在では、オフィス出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークを導入する企業が増加しています。
ハイブリッドワークの社員の出社状況の把握・勤怠状況管理のサポートには、デジタルツールの活用が効果的です。とりわけ、ビーコン型屋内位置情報サービスのBeacapp Hereがおすすめです。
Beacapp Hereは、利用者のスマホに専用アプリをインストールするだけで利用可能です。社員の所在地を見える化し、経営効率化を図ります。
参考: Beacapp Here(屋内位置情報サービス) | 所在地見える化でオフィス内の在席管理 | オフィス DX
まとめ
アフターコロナでは、リモートワークからオフィス出社を義務付ける企業が目立つようになりました。
オフィス出社は、リモートワークと比較すると、通勤時間や食費など支出増加による従業員ストレスが懸念される一方で、オフィス内コミュニケーションが促進され、労働生産性向上に役立ちます。
今後のオフィス内での業務効率化のために、屋内位置情報サービスなどのデジタルツール活用も検討されることをおすすめします。
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