2023/11/30

位置情報サービスとは?仕組み・種類・特徴~会社への導入・活用事例を紹介

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フリーアドレス
 
位置情報サービスとは、GPSやWi-Fiといった位置情報が取得できる仕組みを利用して、屋内や屋外で「対象となる人や物の位置情報を提供する」サービスをいいます。
近年の位置情報サービスは、単に「今の位置情報」を提供するだけでなく、位置情報を履歴として可視化し分析情報として活用できたり、社員の見守りや新たなコミュニケーションツールとしての活用法が進んでいるのです。
 
本記事では、「位置情報サービスとは?」という基本的な視点から、GPS・Wi-Fi・ビーコンという位置情報サービスの主な種類の仕組みや特徴、ビジネスにおける事例とメリットを紹介します。自社にあった位置情報サービスを導入して、新しい可能性を広げていきましょう。

 

位置情報サービスとは?仕組み・種類・特徴

 
位置情報の活用
 
位置情報サービスとは、位置情報を取得できる仕組みを利用して、人や物の位置を確認できるサービスをいいますが、位置を取得する仕組みには、いくつかの種類があります。
 
ここでは人に対する位置情報サービスとして多くの企業が導入している「GPS」「Wi-Fi」「ビーコン」の3つの仕組みや特徴と選ぶポイントを解説します。
また、位置情報サービスの導入時に気になる「プライバシー保護」の観点から、それぞれの位置情報サービスのオフ機能についても紹介。自社にとって適切な位置情報サービスを選択できるよう、一緒に確認していきましょう。
 
 

位置情報サービスの特徴と選ぶポイント|GPS・Wi-Fi・ビーコン

まずは、GPS、Wi-Fi、ビーコン、それぞれの仕組みと特徴を紹介します。
 

①GPSによる位置情報サービス

 
GPSによる位置情報サービスとは、人工衛星(GPS衛星)を経由して、スマートフォンなどの位置情報を取得する仕組みをいいます。
 
GPSとは、正式名称「全地球測位システム」といい、もともとは、米軍用に開発されたシステムで英語の「Global Positioning System」の頭文字をとってGPSと呼ばれています。
 
人工衛星経由であるため、屋外では高い精度を持ちますが、地下や室内では精度が下がるのが一般的です。
 
GPSによる位置情報サービスは、外出が多い外回り社員やドライバーなどの位置情報の管理に適しているといえるでしょう。
 
参考:人命救助等におけるGPS位置情報の取扱いに関するとりまとめ_総務省
 


②Wi-Fiによる位置情報サービス


Wi-Fiによる位置情報サービスでは、スマートフォンの電波中継などに使うWi-Fiの基地局を利用します。いろいろな場所に設置されているWi-Fiの基地局から位置情報を把握するため、高い精度の位置情報を取得できます。
 
基地局は、大型ショッピングセンターや地下鉄の駅ホームなど室内や地下にも設置されているため、GPSではカバーしきれない屋内でも活用できるのが特徴です。
 
ただし、位置情報を把握したいスマートフォンがWi-Fiに接続していない場合には、情報が取得できない点に注意が必要です。
 
Wi-Fiによる位置情報サービスは、大型ショッピングセンターなど、不特定多数の顧客の位置情報を把握する際に適しているといえるでしょう。
 
参考:電波と安全な暮らし「携帯電話基地局編」_総務省
 


③ビーコンによる位置情報サービス

 
ビーコンによる位置情報サービスとは、ビーコン端末を設置したエリアにいる利用者の位置情報を取得できるサービスをいいます。
 
ビーコンとは、「Bluetooth Low Energy(略称BLE)」というBluetooth信号を発信する小さな端末のことをいい、ビーコンが発信する信号を受けとるアプリをスマートフォンにインストールしておくことで、位置情報が分かるという仕組みです。
 
位置情報をビーコンが設置した範囲内に絞ることで、エリア内での位置情報の精度が非常に高いのが特徴です。
 
フリーアドレスの会社や、工場・倉庫・建設現場、医療や介護現場での社員の位置情報の管理、保育園や幼稚園で園児の登園管理など、特定のエリアや特定の人を対象としたい場合に、大きな効果を発揮します。
 
参考:屋内測位のための BLE ビーコン設置に関するガイドライン_国土交通省
 
 

位置情報サービスをオフにできる?

 
個人情報保護に対する認識が強まる昨今では、位置情報サービスに対して不安な声が聞かれることがあります。
個人情報保護の観点やプライバシー保護の部分がどうなっているのかという視点から、プライベートな時間に位置情報サービスをオフにできるのかについて、一般的な機能を紹介します。
 

①GPSはオフにできる
スマートフォンやパソコンの「位置情報の設定」などの設定画面から、利用者自身が設定をオフに変更することで、位置情報サービスをオフにできます。

②Wi-Fiはオフにできる
スマートフォンやパソコンの「Wi-Fi設定」などの設定画面から、利用者自身が設定をオフに切り替えることで、位置情報が取得されなくなります。

③ビーコンが設置されていないエリアでは、位置情報が取得されない
ビーコンの位置情報サービスでは、ビーコン端末が設置されているオフィスや工場内でのみ位置情報が取得可能となるため、設置場所から離れると位置情報は取得されません。
利用者がオフに切り替えたりする手間も不要なため、オフにし忘れたことでプライベートが知られてしまう心配もありません。位置情報サービスの導入を検討する側としては、利用者への安心材料として提示することで、導入への抵抗感が減る要素にもなるでしょう。
 
導入する側としては、勤務時間外に社員の位置情報を取得することは、総務省が提示する「個人情報保護に関するガイドライン」に違反する可能性があるため、十分な配慮が必要です。どの位置情報サービスを導入する場合でも、プライバシーを守る方法について同時に検討していくことが大切といえます。
 
参考
電気通信事業における個人情報等の保護に関する ガイドライ ン_総務省
 
 

位置情報サービス|ビジネスにおける事例ともたらすメリット

 
位置情報とビジネス
 
位置情報サービスは具体的にどのようなシーンで活用されているのでしょうか。ビジネスシーンのおける3つの身近な事例ともたらすメリット、それぞれに合う位置情報サービスについて紹介します。
 
 

①実店舗では顧客へのアプローチに

 
代表的な活用法として知られているのが、位置情報サービスの範囲内に入った顧客に対し、お得な情報やクーポンなどをプッシュ通知で配信して来店を促すという方法です。
実店舗側が設定した範囲内にいる顧客に対してのみ配信することで、無駄なく適切な情報をタイミングよく発信できるため、顧客への効果的なアプローチが実現します。
 
おすすめの位置情報サービス:GPS、Wi-Fi
 
 

②オフィスや工場・建設現場で社員を見守り最適化へ

 
今、注目されている位置情報サービスの活用法とは、社員の見守りという視点での使い方です。
 
一般的な勤怠管理ツールだけでは、過剰な残業や隠れた労働状態を管理者側が把握できないことがあります。また、広い工場や建設現場などでは、どこにどの社員がいるのかを把握することは難しいでしょう。
 
位置情報サービスを導入すれば、社員の今いる位置はもちろん、これまでの動きを履歴として把握できるため、勤怠管理システムだけでは把握しきれない社員の行動を可視化でき、働きすぎの予防などにつなげることができるようになるのです。
 
また、オフィス内であまり利用されていないエリアを把握して有効活用できるよう改善したり、フリーアドレスの席予約ができるようになるなど、よりよい労働環境やオフィスの最適化に向けた検討や施策がとりやすくなります。
 
おすすめの位置情報サービス:ビーコン
 
 

③コミュニケーションのツールとして 

 
もうひとつの位置情報サービスのメリットは、コミュニケーションのツールになるという点です。
 
フリーアドレス環境の会社では、社員同士のコミュニケーションがとりにくいのが課題になりますが、位置情報サービスで社員同士の居場所がすぐに分かることで、近くにいない社員を身近に感じたり、思わぬ人が同じ拠点で仕事をしていることが分かり話しかけに行くきっかけになるなど、コミュニケーションの活性化が期待できます。
 
おすすめの位置情報サービス:ビーコン
 
 

ビーコンで位置情報サービス|「Beacapp Here」の特徴

 
Beacapp Here
 
ビーコンを利用した位置情報サービスであるBeacapp HereEREは、屋内での精度が高く、フリーアドレスの会社や現場で働く社員の位置情報の把握におすすめです。ここでは、Beacapp Hereのビーコンの代表的な特徴を3つ紹介します。
 
 

Beacapp Hereの特徴①コンパクトな機器

 
Beacapp Hereで使用するビーコン本体の大きさは、名刺より一回り小さい5cmX8cm、厚みも4mm、重さ約17g(塩、大さじ一杯程度)というとても小型な機器というのが大きな特徴といえます。
 
位置情報を把握したい範囲や広さ、利用者の人数など環境や状況に応じてビーコンの設置台数や場所を柔軟にカスタマイズできる点も大きな魅力です。
 
利用する側は、スマートフォンにアプリをインストールするだけですぐに利用が可能。リモートワークの出退勤記録にも対応できるので、ハイブリッドワーク(※)を導入している・導入を検討している会社にもおすすめです。
 
※出社とテレワークを組み合わせた働き方。
 
 

Beacapp Hereの特徴②スマホなしでも利用可能

 
Beacapp Hereは利用者がビーコン端末を携帯することで、スマートフォンなしでも利用できます。
 
スマートフォンなしで導入するケースには、以下のような場合が考えられます。
 

  • ・スマートフォンを持ち込めない工場や倉庫で、作業員の位置情報や行動の把握に活用する
  • ・保育園・幼稚園・こども園などで、園児の出席管理に活用する
  • ・病院や介護施設で、医師や看護師、介護士はもちろん、利用者の位置情報を把握して見守りに活用する
  • ・イベント会場で、顧客の行動をデータ化して蓄積・分析。イベントの改善施策や質の向上につなげる など

 
ビーコン発信機を持つことで、スマートフォンを持たない(持てない)利用者や状況下でも導入できるため、さまざまなシーンで活用範囲が広がるでしょう。
 
 

Beacapp Hereの特徴③BCPにも活用

 
Beacapp Hereは、日常的な社員の居場所確認のためのツールとしてだけでなく、BCP(Business Continuity Plan)のためのツールとしても活用が可能です。
 
BCPとは、異常気象や自然災害、テロなどの非常事態が発生した際に、社員の安全確保を前提とした上で、事業をいかに継続するかという視点でとらえた計画のことを指します。
 
フリーアドレスやハイブリッドワーク下で有事が起こった場合、誰が出社していて、どこにいるのか分からないという状況に至る可能性があります。
 
このような際に、Beacapp Hereを介して社員の位置情報を把握できることは、社員の安全・安否確認や避難誘導などになくてはならない情報となります。もしものときの備えとしても、検討する価値があるといえるでしょう。
 
 

Beacapp Hereの導入事例

 
Beacapp Hereはすでに多くの企業が導入しています。出社状況の把握や勤務状況の見守り、コミュニケーションツールとしてなど導入目的はいろいろですが、Beacapp Hereは多くの現場で活躍しています。
 
各社の導入事例の一部は、以下の通りです。
 
▼導入事例:多くの企業が導入しているBeacapp Hereの位置情報サービス▼
 
「出社予約システム」の利用で、出社率管理を迅速かつ効率的に​
医師の健康確保措置を見据えて病院長主導で進める医師の働き方改革
在宅勤務・中途採用が多くても “顔と名前”が分かる環境に
人を探すだけではなく、コミュニケーションツールとしても活用​
 
 

自社にあった位置情報サービスを導入してビジネスに活用しよう

 
位置情報サービスには、GPSやWi-Fi、ビーコンなどの種類があり、それぞれの特徴や活用に適したシーンがあることが分かりました。
 
ビーコンを使ったBeacapp Hereは、オフィスや建設現場など屋内での位置情報取得に特化した位置情報サービスで、「社員を見守り適正な勤怠管理のサポート」「新しい働き方でのコミュニケーションの促進」「取得した行動データの分析によるオフィスの最適化」など、さまざまな活用法があり、注目が集まっています。
 
自社にあった位置情報サービスを導入して、最適なソリューションを見つけていきましょう

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