働きやすく居心地のよいオフィスづくりが求められる今、自然の癒しを取り入れる方法として「観葉植物」が注目されています。とはいえ、日当たりや手入れの難しさなどから、導入をためらう声も少なくありません。
そこで本記事では、枯れにくくて手入れが簡単な観葉植物の選び方や、おすすめのレイアウト方法、そしてオフィス管理ツールとの連携まで、幅広くご紹介します。
オフィスに観葉植物を置く5つのメリット

1. ストレス軽減とメンタルヘルスの向上
自然の緑は、人の心を落ち着かせる効果があるといわれています。特にオフィスのような人工的な空間においては、観葉植物がもたらす「癒し」の効果は大きく、ストレスの緩和や不安感の軽減につながるとされています。
植物に目を向けるだけでも視覚的リフレッシュになり、ちょっとした休憩中に心を整える時間をもたらします。メンタルヘルス対策が重要視される昨今、観葉植物の導入はコストを抑えながらできる有効な取り組みです。
2. 生産性と集中力の向上
観葉植物を配置することで、社員の生産性が向上するという調査結果もあります。緑色には目の疲れを癒す効果があり、長時間のパソコン作業で疲弊した目や脳をリセットする役割を果たします。加えて、空間に自然要素があると「バイオフィリックデザイン(自然とのつながり)」が生まれ、集中力や創造性が高まりやすくなるとも言われています。
業務効率を上げたいと考える企業にとって、観葉植物は簡単に取り入れられる“働き方改革アイテム”のひとつです。
3. 空気清浄と湿度調整
観葉植物には、空気中のホルムアルデヒドやベンゼンといった有害物質を吸収・分解する能力を持つ種類が存在します。NASAの研究でも、いくつかの植物が空気を浄化する効果をもつと報告されており、これらを活用することで、よりクリーンなオフィス環境を保つことが可能です。
また、葉からの蒸散作用により湿度を調整する働きもあるため、エアコンによる乾燥を和らげ、快適な空間づくりに貢献します。
4. 印象アップ・来客対応にも効果的
エントランスや受付に観葉植物があると、来訪者に「清潔感がある」「落ち着いた雰囲気」といった好印象を与えることができます。
植物の有無によって、空間の雰囲気は大きく変わります。特に初めてオフィスを訪れるお客様にとっては、その印象が企業イメージに直結することもあるでしょう。コストをかけずに“見た目のブランディング”を行える観葉植物は、来客対応の強い味方といえるでしょう。
5. 社員のエンゲージメント向上
観葉植物を取り入れることで、社員が「大切にされている」と感じるようになり、職場への愛着やエンゲージメントが高まる効果も期待されます。
居心地のよい空間はコミュニケーションの活性化にもつながり、チームの連携強化やモチベーションアップに貢献します。さらに植物の手入れを社員が協力して行うような文化が育てば、自然と共に働くことの価値を実感するきっかけにもなるでしょう。
枯れにくくて育てやすい!オフィスにおすすめの観葉植物ランキング

1位:サンスベリア
乾燥に強く、水やりの頻度も少なくて済む「サンスベリア」は、オフィス向け観葉植物の代表格です。別名「トラノオ」とも呼ばれ、鋭く立った葉が印象的でスタイリッシュな雰囲気を醸し出します。
NASAのクリーンエアスタディでも高い空気清浄効果が確認されており、二酸化炭素やホルムアルデヒドの吸着にも効果があります。日陰にも強く、蛍光灯の明かりでも育ちやすいことから、オフィスのような日当たりが限られた空間でも安心して育てられます。
2位:パキラ
「発財樹」として金運アップの象徴ともいわれる「パキラ」は、明るく前向きな印象を与える観葉植物です。太くしっかりした幹と手のひらのように広がる葉が特徴で、インテリアとしても人気があります。
比較的乾燥にも強く、数日水やりを忘れても枯れにくいのが魅力の一つです。置く場所も選ばず、テーブルサイズから大型鉢まで幅広く展開されています。成長もゆるやかなので、手入れの手間も少なく済みます。
3位:ポトス
つる性の葉が美しく、吊り下げたり壁沿いに配置したりとレイアウトの自由度が高いのが「ポトス」です。乾燥にも強く、こまめな水やりも不要で育てやすいため、観葉植物初心者にもおすすめです。
明るい場所を好みますが、直射日光は苦手なため、オフィス内の間接照明でも十分育ちます。グリーンの種類も豊富で、黄緑色や斑入りなど、空間に彩りを加えるアクセントとしても優秀です。
その他おすすめ:アイビー、ドラセナ、フィカスなど
このほかにも、室内向けとして人気の「アイビー」や「ドラセナ」「フィカス・ベンジャミナ」などもおすすめです。いずれも耐陰性が高く、乾燥にも比較的強いため、管理の手間が少なく導入しやすい植物です。
デスク周りや棚の上に飾るだけでも空間がぐっと明るくなります。
失敗しない!観葉植物の配置・レイアウトのコツ

通路やデスク横には小型タイプを
通路やデスクまわりに植物を置く際は、邪魔にならないコンパクトなサイズが理想です。小型の鉢や壁掛けタイプを使用することで、スペースを有効活用しつつ緑を取り入れることができます。特にデスク横に配置する植物は、個人の目線にも入りやすいため、ストレス緩和や集中力向上に効果的です。
人の動線を妨げない位置を意識しながら、シンプルでスッキリしたレイアウトにすると、より快適な空間に仕上がります。
エントランス・受付は高さのある植物で演出
オフィスの第一印象を左右するエントランスや受付には、背の高い観葉植物を配置するのが効果的です。
例えば「ユッカ」や「フィカス・ウンベラータ」など、存在感のあるグリーンを選ぶことで、空間が引き締まり、スタイリッシュな印象を与えられます。また、大鉢タイプは床に直接置くだけで空間が華やかになるため、家具を追加することなく空間演出が可能です。
企業のブランディングや来訪者の印象にもつながるため、レイアウトにはこだわりたいポイントです。
会議室や休憩スペースには癒し効果重視
緊張感のある会議室や、リラックスが求められる休憩スペースには、穏やかな印象を与える観葉植物が適しています。葉が柔らかく丸みを帯びた種類や、淡い色合いの植物を取り入れることで、視覚的にも心理的にも落ち着いた空間が生まれます。
会議中のアイディア発想を促したり、休憩中のリフレッシュ効果を高めたりと、スペースの用途に合わせた選定が重要です。壁際や棚の上など、目に入りやすい位置への設置がおすすめです。
観葉植物の選び方と枯れないための管理ポイント

置き場所の日当たりと温度に注意
観葉植物を元気に育てるには、まず置き場所の環境を見極めることが重要です。植物によって好む日照条件が異なるため、日当たりの良さや温度変化に応じて適切な種類を選ぶ必要があります。
たとえば、サンスベリアやポトスなどの耐陰性植物は、蛍光灯の光でも育ちやすいためオフィスに最適です。一方で、フィカス類などは自然光を好むため、窓際や明るい場所に置くのが望ましいです。また、空調の風が直接当たる場所や、冬場に冷え込みやすい出入口付近は植物にストレスを与えやすく、枯れの原因にもなります。
植物の健康状態を保つためにも、日々の温度や湿度、光の当たり具合を観察しながら適切な場所に配置することが大切です。
水やりと肥料のバランス
観葉植物を枯らさずに育てるための最大のポイントは「水やりの加減」です。多くの室内植物は、水のやりすぎによって根腐れを起こしやすいため、土の表面が乾いてから数日空けて水を与えるのが基本です。
特にサンスベリアやパキラのような乾燥に強い植物は、水やりを控えめにする方が健康を保ちやすいです。加えて、季節によって水やりの頻度も変える必要があります。夏は週に1〜2回、冬は2週間に1回など、植物の様子を見ながら調整しましょう。
また、成長期には肥料を適量与えることも重要です。月に1回程度、観葉植物用の緩効性肥料を与えると、葉の色つやが良くなり、全体の生育も安定します。ただし、肥料の与えすぎも根を痛める原因になるため、取扱説明を守って使用することがポイントです。
枯れにくい植物を選ぶのもコツ
そもそも、枯れにくい種類を選ぶことで、管理の手間を最小限に抑えることができます。オフィスに置くなら、環境の変化に強く、耐陰性・耐乾性を備えた種類を選びましょう。
たとえば、サンスベリア、パキラ、ポトス、アイビー、ドラセナなどは、水やりの頻度が少なく済み、かつ日陰でも育ちやすいため、初心者でも扱いやすいです。こうした植物は、成長スピードも緩やかで、剪定や植え替えなどの手間もあまりかかりません。
また、鉢選びも枯れにくさに影響します。通気性のある素焼きの鉢や、水はけの良い鉢底構造のものを選ぶことで、根腐れのリスクを下げることができます。最初は小さな鉢から試してみて、うまく育てられたら徐々に種類やサイズを増やしていくのもよいでしょう。
Beacapp Hereとの相性は?植物×位置情報でオフィス管理がもっと便利に

観葉植物とBeacapp Hereの連携ポイント
Beacapp Hereは、社員の位置情報をもとに出退勤管理やスペースの利用状況を可視化できるツールです。この機能と観葉植物を組み合わせることで、より快適なオフィス空間を戦略的に設計できます。
たとえば、植物のあるエリアの滞在時間が長ければ、社員がその場所に心地よさを感じている可能性があります。逆に人が集まりにくいエリアに植物を配置することで、空間の使われ方に変化をもたらすことも可能です。
こうした観察データをBeacapp Hereで収集・分析することで、植物のレイアウトを効果的に最適化でき、業務効率や従業員満足度の向上に寄与します。
オフィス環境可視化ツールとしての活用
Beacapp Hereは、オフィスの混雑状況や滞在傾向などをリアルタイムで可視化できる点が特徴です。この機能を活かして、観葉植物の配置が社員の動線や行動にどのような影響を与えるかを可視化することができます。
たとえば、リラックススペースに配置した植物の周囲で滞在時間が長い、あるいは自然に人が集まるようになったといった傾向が見られれば、植物が空間の快適性向上に寄与していると判断できます。
こうしたエビデンスをもとに、さらに効果的な配置や導入植物の種類を検討できるため、感覚に頼らないオフィス改善が可能になります。
社員の満足度向上とエンゲージメント管理にも貢献
観葉植物を取り入れたオフィス環境は、社員の満足度やエンゲージメント向上にも大きな効果をもたらします。植物があることでリラックスできる空間が生まれ、ストレスの軽減や気分転換につながります。
これに加えて、Beacapp Hereを活用すれば、社員の滞在傾向やスペースの使われ方が明らかになり、より働きやすい環境づくりに活かせます。たとえば、植物のあるスペースに集まる社員が多ければ、そのエリアにコミュニケーションの可能性を見出すこともできるでしょう。
こうしたデータは、人事や総務部門のエンゲージメント管理にも有益で、柔軟な働き方をサポートする仕組みづくりに役立ちます。
まとめ
観葉植物は、ストレス軽減や空気清浄、生産性向上など、オフィス環境に多くのメリットをもたらします。特に枯れにくく育てやすい植物を選ぶことで、手間をかけずに快適な空間づくりが可能になります。また、Beacapp Hereと連携することで、植物による快適性の可視化やエンゲージメント管理の強化も実現できます。
これからのオフィスにおいて、植物は「癒し」だけでなく「戦略的アイテム」としても有効です。まずはできるところから、グリーンのある職場づくりをはじめてみませんか?
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