2022/10/13

BeacappHere Hospital|医療機関向け屋内位置情報サービスの紹介と導入効果の解説

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医療の現場が抱える課題の一つとして、「人材不足」が叫ばれています。人材を補填すべく、あらゆる施策は施されていますが、すぐに解決できるようなものではありません。

苦しい中、我々の健康を守るために励んでくださっている医療従事者の現状を解決できる「医療向け屋内位置情報サービス」をご紹介します。

 

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医療向け屋内位置情報サービス|BeacappHere Hospital

 

BeacappHere Hospital

 

人材が不足している中で人が効率的に働くためには、無駄な時間を削減していく必要があります。広い病院内では、特定の医師や看護師を探すことが困難と言えるでしょう。そうした際に役立てることができるのが、この屋内位置情報サービスなのです。

 

 

◇“BeacappHere Hospital”とは

 

“BeacappHere Hospital”の前衛的なサービスとして“BeacappHere”があります。

 

BeacappHereはオフィスや工場、イベント会場などの多くの屋内施設での運用に特化したサービスで、ビーコンというBLEを発信する端末とスマホを連動させて屋内での位置情報をアプリで管理するものです。ビーコンは名刺サイズの端末なので手軽に設置することができ、ユーザーの使いやすさに特化したアプリケーション運営と、プライバシーやセキュリティ面への配慮にも優れていることから、オフィス向け屋内位置情報サービス導入社数・ユーザー数でともに1位を誇ります。(2021年11月(株)東京商工リサーチ調べ)リアルタイムでの所在地の可視化や検知した行動ログの取得により、出社管理のサポートツール、フリーアドレスでの活用、BCP対策などの幅広い場面で活用されています。

 

このサービスをもとに、病院向けに生み出されたサービスが“BeacappHere Hospital”なのです。

 

 

*BeacappHereについて、詳しくはこちらをご覧ください*

オフィスDXサポートツール“BeacappHere”のご紹介|悩みを解決して働き方改革

オフィス×屋内位置情報|オフィス内の位置情報取得でオフィスを見える化して、新しい働き方をサポートする

 

 

◇BeacappHere Hospital でできること

 

BeacappHere Hospital でできることには大きく分けて3つあります。

 

⑴ リアルタイムな所在地把握

BeacappHere マップ

 

先述した通り、広い病院内では「特定の人を探す」という手間が生じます。

病院内の病室の入り口やナースステーションの入り口、診察室の入り口、エレベーターの入り口などにビーコンを設置します。医師や看護師が所有するスマホが一番近くにあるビーコンを検知すると、それがそのスマホの所持者の位置情報として、アプリに反映されるようになります。

 

アプリでは事前に設定された院内のMAPが表示され、そこに人型アイコンで居場所が表示されるので確認のしやすい使いやすい形です。またユーザー検索機能もあるので、探したい人物を検索することで、一瞬で探し出すことができます。複数フロア、複数棟あるような広い院内では特定の人を探し出すのに走り回り、多くの時間を必要とする場面もあるかと思いますが、このサービスを利用することでスマホやPC上で瞬時に見つけ出すことができるのです。

 

また人工心肺機器や呼吸器、医療モニタなどのME機器にビーコンを取り付け、合わせてその電波を受信する機器を院内に設置することで、機器の位置管理もできるようになるでしょう。

 

⑵ 医師や看護師の行動分析

病院

 

検知したログをもとに医師や看護師の行動を分析することができます。

場所ごとの滞在時間をデータとして可視化し、これを役職別や診療科別に比較・分析することによって、医師や看護師の働き方の課題を見つけ出し、解決策を考えることができます。

 

病院独自の勤務システムとしてある「宿日直勤務」の場合は医師の勤務状況がわかりづらくなるのが懸念されますが、位置情報の検知ログを確認することで医師の行動を可視化し、管理がしやすくなります。

宿日直手当支給の際には労働基準監督署長からの許可が必要になりますが、その際に提出する勤務実態のデータとしても、この検知ログが活用できるでしょう。

 

⑶ 勤怠の把握

BHH 勤怠管理

 

忙しい医師や看護師は、勤怠システムへの入力を怠りがちになってしまうことが想定されます。医師や看護師の勤務が過重労働とならないように配慮するためにも、客観的な勤務状況の管理が必要です。BeacappHere Hospitalであれば、勤怠管理のシステムを立ち上げることなく、スマホやビーコンを持ち歩くことで、自動で勤務記録を収集できるようになります。また専用のWindowsアプリを使用することで毎月の出退勤時間と在院時間をデータ化し、勤務表として出力することが可能です。

 

このシステムですが、病院や棟の入り口に設置したビーコンの検知時刻をもとに算出する作りとなっています。つまり、勤務日の初めに入り口のビーコンを検知した時間が勤務開始時刻、最後に検知した時刻が退勤時刻ということです。位置情報の検知を勤務時間と紐づけているため、勤怠管理専用のシステムと合わせての運用をお勧めしています。

 

一般企業も同様ですが、勤怠管理には勤務者本人による「主観的」な勤務報告の他に、第三者的な観点における「客観的」な管理が必要です。これは、「主観的」な勤務報告では虚偽の申告ができてしまう恐れがあるためです。これについては厚生労働省が発表するガイドラインにも記載されています。

(参考: 労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン|厚生労働省)

 

勤務状況を客観的に管理していくことで、より正確な勤務状況を把握することができ、医師や看護師を過重労働から守ることができるようになるでしょう。

 

 

◇BeacappHere Hospitalの魅力

 

先述したように3つの「できること」から得られる導入効果をまとめると、次のようになります。

 

・人や機器を探すという時間の削減

・勤怠管理の適正化

・コストの削減

 

これらの効果に付随して、何より期待できるのは「医師や看護師の働き方改革」です。

専門性の高いが故に閉鎖的になってしまう医療の現場にDXの流れを生み出すことで、従事者がより働きやすい環境が実現できるようになるでしょう。医療業界の人材不足は、少子高齢化の影響の他に、人材の離職率・休職率の高さも影響しています。働き方改革が進み、育児のために職を離れてしまう、過重労働のため転職を考える、といったことが減少すれば自ずと人材不足も解消できるでしょう。

 

BeacappHere Hospitalの魅力のひとつに挙げられるのは「プライバシーの保護」です。

このサービスでは、ビーコンが設置されている病院内でしかその電波を受信・検知できないため、ビーコンの設置がされていない場所、つまり、プライベートゾーンでは位置情報を検知することができません。職場でのみ有効に活用でき、プライバシーはしっかりと守られるので、幅広い世代での運用が想定される医療機関でも受け入れられやすいと考えられます。

 

 

医療機関へのスマートフォンの導入

医療DX

 

医療機関内での連絡手段として圧倒的に多いのがPHSです。スマートフォンが普及する前、携帯電話と比較した時の人体・機器への影響の少なさから選ばれることの多かったPHSですが、「内線しかできない」「電話しかできない」などのデメリットも多いのが特徴です。

 

現在多くの人が使用しているスマートフォンは、人体や機器への影響が少なく、病院内でも利用できるようになりました。そこでPHSに代わって医療機関向けの連絡ツールとして注目されているのが、このスマートフォンなのです。

 

スマートフォンを導入することの何よりのメリットは、電話以外のさまざまなツールが利用できることです。例えば一般企業のなかで連絡手段の一つとして定番化している「チャットツール」は、医療の現場でも力を発揮することができます。電話やメールは1対1でしかやりとりができないのに比べて、チャットは複数の人物と同時にコミュニケーションができるので、その分手間と時間を削減できます。

特に救急医療の現場などでは迅速な対応が求められますが、その反面、「何科に運べばいいか」「どこの病棟に空きがあるのか」など、さまざまなことを確認する必要があり手間取られる場面も多いそうです。患者の容態だけでは判断できないこともあるので、複数の診療科の医師に電話をして確認をとり、多い時で20件以上電話をかけ続けることもあるそうです。スマートフォンのチャットツールを運用すれば、メッセージを1件送信するだけで複数の人が情報を共有できるので、より迅速に手間なく対応することができるようになるでしょう。

 

今回ご紹介した医療向け屋内位置情報サービスである“BeacappHere Hospital”はスマートフォンを利用して活用していくサービスです。このサービスの導入をきっかけに、スマートフォンの導入をする医療機関が増えていくことが期待できるでしょう。そしてDXの輪が広がり、医療現場の改革、医療従事者の働き方改革に繋がります。

 

まとめ

 

人を増やすことは簡単にはできませんが、今は発達したデジタル技術があります。人の手が必要なところには人を、デジタルで賄える領域はデジタルに任せることで、人材の不足を補うことができるのではないでしょうか。

 

医療現場はDX化に遅れをとっていると言われていますが、反対にいうと、改善の余地がまだまだたくさんあるということです。どこにDX化が必要なのか、それを見極めるためにもまず屋内の位置情報サービスの運用から初めてみてはいかがでしょうか。

 


 

▶︎株式会社ビーキャップ

https://jp.beacapp-here.com/corporate/

 

▶︎Beacapp Here|ホームページ

https://jp.beacapp-here.com/

 

▶︎Beacapp Here|Facebook

https://www.facebook.com/BeacappHERE/

 

▶︎Beacapp Here|Youtube

https://www.youtube.com/channel/UCSJTdr2PlEQ_L9VLshmx2gg

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