導入企業インタビュー
芳賀赤十字病院
医療業
芳賀赤十字病院

医師の健康確保措置を見据えて、
病院長主導で進める医師の働き方改革
必要なのは医師の自己申告に頼らない勤務実態の把握

利用者数

80

検知エリア数

52箇所

導入担当者インタビュー

Beacapp Here Hospitalをご検討された背景についてお聞かせください。

Beacapp Here Hospitalのような自動でいつ病院に出勤してきて、いつ退勤したのかというシステムを探し始めたのは2024年4月から始まる医師の働き方改革のための準備というところが大きな背景になります。この医師の働き方改革においては、労働時間の上限規制がされるようになるのですが、当院ではB水準で申請するための準備を始めています。B水準となると労働時間の上限規制が年間1,860時間に制限され、加えて、「追加的健康確保措置」の遵守が義務化されます。この「追加的健康確保措置」というのは勤務と勤務の間にインターバル9時間を必ず設けましょうということで、義務ですので、違反した場合にはもちろん罰則もあります。

少し長くなりましたが、医師の働き方改革に適応していくために、当院としては、医師の方々が毎日何時に病院に出勤していて、何時に退勤しているかを正しく把握し、勤務間インターバルがきちんと取れているかを確認することが必要となりました。これを確認するために国からは出退勤システムを使うように指示されているのですが、当院で使用している出退勤システムですと、医師の方の意思によって入力する(出退勤の際にICカードで打刻する)ものですので、現状の打刻率の実態を考えると、これだけで良いのかと不安を感じておりました。

医師の働き方改革を進めていくにあたり、現在利用されている出退勤システムに対して、どのような点を不安として感じられていたのでしょうか。

医師の意思によって登録されたデータしか取得できないということですね。たとえば打刻が漏れていた際には...

Beacapp Here Hospitalは病院内の位置情報を取得する仕組みですが、これを医師の方の勤務実態の把握に活用できると思われた理由をお聞かせください。

当院の課題として、「医師が病院に来た時間と病院を出た時間を自動で把握できる」ということがありましたので、ビーコンを使ってこれができるというのがまず注目した理由です。また医師の働き方改革の中で言われている「労働時間」について、厚生労働省から「病院にいる時間全てを労働時間とするのではなく、実務に関わる時間だけを労働時間とする」という見解が公表されました。となると...

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Beacapp Here Hospitalの導入の決め手となったポイントをお聞かせください。

なによりiphoneを使用して医師の勤務実態の把握ができるというところが大きなポイントでした。というのも、他にも似たような製品の提案は受けていたのですが、そちらはビーコンを持ち歩くというものだったのです...

導入するにあたり生じた課題とその解決方法について教えてください。

こういったツールの導入を検討しているということは、医局会(診療部会議)で病院長から、背景や理由も含め説明しました。個人情報との兼ね合いで、もちろん導入を反対される方もいましたが、反対の理由について聞いたら「居場所が見えるのが嫌だ」ということで、逆を返せば「居場所が見えなければ良い」ということだったんですね。そこでBeacapp Here Hospitalの機能を確認したら、「ステルスモード」というのがあって、一定時間居場所を非公開にできるというじゃありませんか。これはいいと思って改めて医師に説明したら、それであればと無事に導入に進めることができました...

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現在Beacapp Here Hospitalをどのように活用いただいているかお聞かせください。

当初の予定通り、医師の勤務実態を把握するために活用できています。といっても常に監視していたり、勤怠システムも併用していますので、都度チェックして医師本人にその申請は受け付けられない、などといったりしているわけではありません。当院としては医師の監視ではなく、医師の労働時間を適正に把握して、健康を守っていくために活用していますので、医師の負担になるようなことはしません。活用の場面としてはたとえば...

今後、Beacapp Here Hospitalに期待することを教えてください。

導入当初の課題として「位置情報を公開したくない」というものがありましたので、そういった方にはステルスモードの使用を伝えておりますが、運用を始めてみると、居場所がわかることで得られるメリットというものを感じるようになってきました。救急への対応などはまさにその例だと思います。医師の居場所を把握した上で便利になるような機能開発をしていただけるとさらに活用が進むと思います。

また...

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