フリーアドレスやハイブリッドワークなどの新しい働き方が普及していく中で、社員の所在地確認、適切な勤怠・労務管理の実現のために「屋内位置情報」の活用が注目されています。
そんな屋内位置情報が活躍する場面は、日常生活の中だけではありません。
いざ!という時にも使える屋内位置情報についてご紹介します。
働く環境に潜む危険
オフィスで仕事をしている最中、火災が起こったらどうしますか?
自分の命を守るため、適切な対応が瞬時に取れるでしょうか。
オフィスの中には会議室やお手洗い、更衣室などのさまざまなエリアがあります。火災が起きた時に自分のいる場所から一番最適な避難経路を確認して、しっかり逃げることができるでしょうか。
工場で仕事をしている時はオフィスよりさらに危険度が高まります。
自分よりもはるかに重い鉄板が倒れてきて身動きが取れなくなったらどうしますか?
広い工場内では滅多に人が立ち寄らないエリアもあります。そんな場所でこのような事態に陥った時、きちんと周囲に助けを求められる手段を常に確保できているでしょうか。
働く環境によって危険の種類、頻度、重度はさまざまですが、総じて言えることは、どんな職場でもこのような危険な場面はおこりうるということです。これを念頭に置いて、企業として対策を講じておく必要があります。
事故・災害発生時の課題
企業の防災対策
過去の経験を活かし、現在はさまざまな防災対策・事故対策が行われています。
例えば火災が起こった際の対策として、それを瞬時に伝える火災報知器の設置や、火災を早期に感知し自動的に消火活動にあたるスプリンクラーの設置などが行われています。また避難はしごや誘導灯などの避難設備の充実も行われており、定期的な避難訓練を行っている企業もあります。
早期消火活動、避難経路の確保、予行練習。
他にはどんなことに備えておくことができるでしょうか。
災害発生時の課題
実は火災発生時の死者の過半数の死亡原因は「逃げ遅れ」ということをご存じでしょうか。火災に気がつかなくて、持ち出し品に気を取られて、など逃げ遅れてしまった原因はさまざまですが、こんな時に消防隊員の方や誰かに見つけてもらえたら逃げ切ることができたかもしれません。
オフィスには会議室や更衣室などの周囲から見えにくくなっているスペースがいくつか存在します。そんな場所にいる際に災害に巻き込まれてしまったら、周囲の人から気づいてもらうにも時間がかかり、また自分自身も災害に気がつかず、助けを求めることが遅くなってしまうのではないでしょうか。特に近年ではハイブリッドワークによって、誰がいつ出社しているのかわからないという状況があります。またフリーアドレスによって、誰がどこにいるのかわからないということもあります。このような状況では「もしも」の時に社員全員の安否確認に時間を要し、逃げ遅れ者の特定と救出に時間がかかってしまうでしょう。
またこれはオフィスだけでなく、シフト制での出勤が基本となる医療機関やショッピングセンターの中で働く人たち、工場や工事現場で働く人たちにも同じようなことが言えます。シフト制だからこそ、その日誰が出勤していて、どこで働いているのか、オフィス以上に見えづらいのがこれらの業種です。そんな中で逃げ遅れ者の特定と救出を行う必要がありますし、また工場などでは特に事故に巻き込まれていないかを注意深く見守る必要があるのです。
屋内位置情報を活用した企業の防災対策
屋内位置情報とは
屋内位置情報とは、いわば屋内のGPSです。ただし屋内ではGPSの受信はできないので、BLE(Bluetooth Low Energy)を発信する端末を使用して、その電波をスマートフォンで受信することで位置情報を可視化しています。屋内の位置情報を取得することで自分の居場所を把握することはもちろん、同じ環境内にいる人の居場所を表示させたり、検索することができるようになります。
屋内位置情報の活用|日常
オフィスや病院、工場などの場所では「人を探す」ということがよくあります。
今までのオフィスでは全員出社、一人一人に固定席があるということでまだ人を探しやすい状況ではありましたが、近年の新しいワークスタイル、新しいオフィススタイルによってこれがとても難しくなったといいます。「オフィスの中を一生懸命動き回って探したのに見つからず、ようやく連絡がついたと思ったら在宅勤務だった」なんてことが起こったら、時間と手間をかけているのにも関わらず成果はないというなんとも言えない状況に陥ります。
この時に広いオフィス内や病院内を探して回るのではなく、スマートフォンやパソコンで居場所を検索することができることで時間と手間を削減することができ、業務が円滑に進むように働きかけることができるようになるのです。また人を探すだけでなく、チャットを送ろうと思ったけどオフィスに出社しているみたいだから直接話にいこう!などの、コミュニケーションを生み出すきっかけともなります。
業務の効率化だけでなく、社内のコミュニケーションを活性化させるためにも活用することができるのです。
屋内位置情報の活用|災害時
火災などの災害が発生した際に困難を極めるのが、「逃げ遅れ者の特定」と「救助」です。逃げ遅れ者がいるのかいないのか、どこに止まっているのかを早く特定することで確実な救助に繋げることができます。
屋内位置情報を使うことで、外部から社内に誰がいるのかを見ることができます。また居場所も把握することができるので一直線に逃げ遅れ者の元へ向かうことができ、救助を円滑に行うことができるようになるでしょう。また在宅勤務をしている、外出中などのステータスの可視化もできるため、社員の安否確認にも役立てることができます。
屋内位置情報の活用|事故発生時
工場などの立ち入り危険エリアでは2名以上での立ち入りなどがルールづけられている場合が基本ですが、人員不足や止むを得ない事情により守られない場合もあります。そんな時に事故が起こってしまったら・・・
事故が起こった際には救助を求めるための連絡手段を確保しておくことも必要ですが、本人からの連絡以外でも、周囲の人が気が付くことができるような手段を用意しておくことが必要ではないでしょうか。屋内位置情報ではその施設内に誰がいるのかを把握することができます。特定の人物が危険箇所にひとりで長い時間滞在しているようであれば「何かあったのでは?」と推測し、様子を見に行ったり連絡を取ろうとするきっかけを生み出すことができます。
そうすることで事故に巻き込まれた人の早期発見と救出に働きかけることができるのではないでしょうか。
防災対策に活躍する屋内位置情報ツールのご紹介
屋内位置情報ツールはさまざまありますが、中でも火災対策にフォーカスしたツールについてご紹介します!
B Catch Now(ニッタン株式会社)とは
セコムグループの防災メーカーであるニッタン株式会社では、「B Catch Now」という屋内位置情報システムを提供しています。日常の中ではリアルタイムで人や物の位置情報がわかり、作業時間の分析や出退勤時間の把握など、日常業務の見える化を支援します。「あの人は今どこにいる?」「会議室は使われている?」など、日常業務の軽微な疑問を一瞬で解消することで業務効率化を目指すことができます。
ニッタン株式会社といえば、自動火災報知設備や消火設備、住宅用火災警報器などの特に火災対策向けのメーカーです。B Catch Nowは火災対策にも活用できるように設計されており、特に火災発生時には初期対応の迅速さが大切とも言われているため、初動対応支援として活用できるようになっています。
B Catch Nowの機能
1:火災状況の把握
火災が起こった際には、火災発生場所の近くに設置されている火災感知器が作動し、その情報をもとに火災発生階とその上の階のユーザーへ火災通知をします。火災の発生場所と従業員の所在地を確認できます。また防災センターへの状況報告も行います。
2:火災の初期対応
火災対策として、企業や複合施設では消火器の設置や避難口の設置が行われています。B Catch Nowでは設置されている消火器や避難口の場所を表示し、火災の初期対応や避難を促します。
3:避難遅れの確認
火災発生時の課題となる逃げ遅れ者の特定に役立てることができます。避難状況の確認や、逃げ遅れ者からのSOS発信、逃げ遅れ者がどこにいるのかを可視化し、消防隊への情報提供を行うことができます。
*ニッタン株式会社が提供するB Catch Nowについてはこちら*
https://www.nittan.com/topics/b_catch_now.html
まとめ
日常業務の効率化を図るためにとても便利な屋内位置情報ですが、その活用場面は日常の中だけではありません。「いざ」という時、「もしも」の時に備えておくことができるのも屋内位置情報システムなのです。
人命救助は一刻を争います。社員全員が避難できているのか、逃げ遅れている人はいないか、逃げ遅れている人はどこにいるのか、社員の所在地情報をしっかりキャッチして落ち着いて対応できるようになると被害は縮小していくのではないでしょうか。
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